アロマとは? アロマセラピーとは?
アロマオイル、精油、エッセンシャルオイル…「アロマ」ってよく聞くけど違いがわからない。
アロマに興味があるけど何を揃えればいいのわからない…。
今回は、そんなアロマの使い方がわからない初心者さん向けに、アロマの基本と、アロマの始め方をご紹介します。
目次
1.アロマとは何だろう?
◆アロマとは?
◆精油、エッセンシャルオイルとは?
2.アロマセラピーとは何だろう?
3.アロマ(精油)ってどうやって作用するの?
◆嗅覚から脳へ伝わる経路
◆血液循環の経路
4.体に作用するなら、注意事項はある?
5.実践!一番簡単なアロマセラピーをしてみよう
◆一番簡単なアロマセラピー
◆オススメの「初めてのアロマ」
1.アロマ とは何だろう?
◆アロマオイル
- 天然100%の精油を使用していないものがアロマオイルです。
※精油と似ている容器で販売されているものもあるので間違えやすいのですが、アロマセラピーには使えないのでご注意ください。
◆精油、エッセンシャルオイルとは?
精油とエッセンシャルは実は同じものなんです。
日本語で精油、英語でEssential oil(エッセンシャルオイル)と言います。
精油とは、ハーブの花・葉・根・果実・樹皮など、植物の様々な部位から抽出した天然100%の物質です。
天然100%の精油は、芳香性・揮発性(きはつ:常温で蒸発すること)が高く、紫外線によって品質が変化しやすい性質があるため、必ず遮光瓶(茶・青・緑色などのガラス瓶)に入っています。
情報伝達や病気の予防機能を持ち、植物をバクテリア・菌類から守ることから、植物の「いのち」そのものと言えます。
精油やエッセンシャルオイルには下記の表記があるため、アロマオイルとの区別にも活用してください!
・精油、エッセンシャルオイル、Essential oil いずれかの記載がある
・産出国・産出地域
・植物の学名
・抽出部位
・抽出方法
※「アロマ」は日本語で「芳香」「香り」を意味する言葉にあたるためか、「精油(エッセンシャルオイル)」は一般的に「アロマオイル」と呼ばれて定着しています。
そのため、当店では「精油(エッセンシャル)」のことを、わかりやすいように「アロマ」と称しています。
2.アロマセラピーとは何だろう?
アロマセラピーとは、ハーブの花、葉、根、果実、樹脂などから採取される100%ピュアで香り豊かな「精油(アロマ)」の薬理効果を利用し、人間本来が持つ自然治癒力を高め、心と体を元気にしていく「自然療法(セラピー)」のことを言います。
アロマセラピーの手段には「芳香浴」、「吸入法」、「湿布法」、「入浴法」、「アロマトリートメント」などがあげられます。
「芳香療法」などとも呼ばれており、近年は音楽療法などとともに非薬物療法としても注目を浴びています。
3.アロマ(精油)ってどうやって作用するの?
精油は大きくわけて「臭覚から脳へ伝わる経路」と「血液循環の経路」から作用していきます。
◆嗅覚から脳へ伝わる経路
鼻から吸い込んだ精油成分は、鼻の奥の粘膜(嗅上皮)に吸着して電気信号に変えられ、大脳辺縁系に伝達されます。
そこから視床下部※3にも伝わり、心身に影響を与えていきます。
Q.大脳辺縁系の役割とは?
生命維持・種族保存に関する、脳の重要な中枢。偏桃体※1、海馬※2も含まれます。
視床下部※3と関連しながら自立神経や内分泌系を調整、本能行動を制御します。
※1 偏桃体…外部からの刺激に反応して、快・不快・恐怖 等の情動反応を起こすと考えられています。
※2 海馬…記憶の中枢。これまでの体験や学習して獲得した記憶を貯蔵します。
※3 視床下部…自らホルモンを出す他、他の器官に指令を出し、間接的にホルモン分泌を調整して身体のバランスをとります。
つまり、植物が持つ生命力(ホルモンのようなもの)を凝縮した精油は、直接脳へ働き掛けて『自律神経系』『内分泌系』『免疫系』にも作用することで、心身のバランスを保ち、健康維持に役立ってくれるのです。
◆血液循環の経路
皮膚に塗られた精油成分は皮膚内の抹消血管まで浸透します。
鼻から吸い込んだ精油の成分の一部は、鼻粘膜から血管へ。
肺まで入った精油成分は、肺胞という組織から血管に入ります。
そうして、血液循環によって全身を巡って作用するといわれています。
当店のアロマリンパトリートメントは、お客様一人ひとりの体調や要望に合わせて30種類以上の精油の中からアロマセラピストが厳選して提案し、その場でホホバオイルに調合したオイルで施術をします。
「嗅覚から脳へ伝わる経路」と「血液循環の経路」、2つの経路からアロマセラピーを堪能できる…心身のケアをできる極上のリラクゼーションであると自負しています。
4.体に作用するなら、注意事項はある?
アロマにはたくさん種類があるので、中には高血圧の人や低血圧の人に使うのを避けた方が良いものや、特定の薬の効果を阻害しやすいもの(例えば女性ホルモンに関連するものや神経系、内臓系に作用するもの)、リラックスし過ぎるので運転中には向かないものなどもあります。
アロマセラピーをするタイミングや、体調、体質、服用している薬などなど、様々な要素に合わせてアロマを選んでいくのが理想です。
注意事項の詳細はまた今度説明します☺
5.実践!一番簡単なアロマセラピーをしてみよう
◆一番簡単なアロマセラピー
なんと!
瓶から直接嗅ぐだけでいいんです!
上記にあるように、芳香成分が電気信号に変換されて脳へと届くことで効果が発揮されるので、匂いをゆっくり嗅ぐだけでOKです。
使用場面や目的に合わせてディフューザーやオイルなど、いろいろな媒体を使用していきます。
◆おすすめの「初めてのアロマ」
過去にご紹介した安眠アロマも初めてのアロマにオススメですが、今回は活動的にさせてくれるアロマをご紹介します☺
お好みや、使用するシーンに合わせて使い分けましょう♪
脳に刺激を与えて集中力をアップしたい時に
ローズマリー
スーッと鼻に抜けるような爽快感のある、瑞々しいハーブ系の香り
スーッとした強い香りは中枢神経を刺激するため、集中力をアップしたい時にイチオシのアロマです。
ストレスからくる疲労、無気力感、眠気を覚ましたい時などにリフレッシュさせてくれます。
花粉症などのアレルギー症状の原因になるヒスタミンを抑制するため、花粉症やアレルギー症状緩和にもオススメです。
※妊娠中の使用や、高血圧の方の使用は避けてください。
心身をリフレッシュしたい時に
レモン
果物のレモンよりもマイルドで透明感のある柑橘系のレモンそのものの香り
冷静になりたい時、不安や混乱している時などにリフレッシュして前向きな気持ちにしてくれるアロマです。
心身を活性化させて理解力や集中力を高めると言われているため、勉強や仕事の時にオススメです。
※敏感肌の方は、肌につける使い方は控えてください。
光毒性…肌につけた状態で紫外線に当たると皮膚にダメージを与えることがあります。
ローズマリーとレモンは、近年「昼用アロマ」として脳を活性化させる効果が注目を浴びでおり、何度かテレビや医師が執筆する書籍で「認知アロマ」として取り上げられているアロマです。
「認知アロマ」についてはまた今度ご紹介しますね!
「精油」または「エッセンシャルオイル」と表記されたアロマさえあれば、専用の道具や材料がなくても簡単にアロマセラピーができちゃいます♪
手元にアロマがある方は、早速実践してみてください☺